今気になってるそれ、もしかしたら自分しか気になっていないことかもしれません。
もちろん、そのモヤモヤをずっとずっと抱えて生活していくのは耐えられないことかもしれません。
何十年も住む家ですからね。
細部までこだわりたい、完璧を求めたいと思う気持ち、ぼくも痛いほどよくわかります。
ブログを読んでいただいてる方は、ぼくの性格はよくご存じだと思います。
はい。自他ともに認める完ぺき主義者です。
色々な部分で、レディパーフェクトリーを目指してしまいます。
それはそれで自分の特性ですので、良い部分でも悪い部分でもあると捉えています。
ただ、完璧主義すぎると心が疲れるので、意識してできるだけこだわりは捨てたほうが生きやすい、ということです。
家づくりでいうと、間取りも実際の施工も、自分の中での完璧を求めたくなってきます。
特に家づくりに力を入れれば入れるほど、そうした気持ちは大きくなっていきます。
考えすぎて悩みすぎて、ぶっ壊れそうになることもあるかもしれません。
入れ込めば入れ込むほど…… です。
そんな時に思い出してほしいのは、家族の反応です。
あなたが悩んでいるその部分は、家族はまったく気にしていないかもしれません。
今現在の時点では書けないですが、一言でまとめるとローコストはやはり理由があってローコストなのです。
たしかにコスパは良いです。
ですが、もしあなたがこれから家づくりをするのであれば、ローコストであることを覚悟して家づくりを進めてください。
「こんな事まで言わなければならないのか。」
「こんな事もできないのか。」
と思う回数は、あなたの家づくりが本気であればあるほど感じると思います。
ですがそれが価格、支払った対価なのです。
そしてもうひとつ。
気になることは引渡し前にすべてを言う事。
そこに駆け引きや情や情けは必要ありません。
正確に施工されていたとしても、意匠性が気になる。
「でも、正確に施工されてるしなぁ。」
「あれをお願いしたから、これはガマンしておこう。」
そんなことは一切合切気にせずに、思ったことはすべて伝え、改善してほしい旨を伝えましょう。
迷い悩むぐらいであれば、できるかどうかは別として、いう事はすべて希望として言っておきましょう。
ただ、そこで考えてほしいのは度合いにもよりますが、それをすべて改善させるとローコストのできる範囲を超えるし(費用も手間も)、自分も疲れます。
そんな時に、今回の話を思い出してください。
もしかしたら、小さなこだわりを捨てる方がラクなのかもしれません。
家族は一切気にしていない部分なのかもしれません。
家づくりにかけた自分だけが見えている部分なのかもしれません。
であれば、こだわらなくていいのかもしれません。
でも、そのモヤモヤを何十年も抱えるのも我慢なりません。
難しいところではありますが、日本には良い言葉があります。
『塩梅』です。
自分の心とうまく向き合いながら、家(モノ)ではなく自分の心の最善を第一に優先してください。
施工や対応に不満があるかもしれません。
でもパートナーと話し合って、「まあ気にならないか。それでもいいか。」と一度決めたのであれば、それはもう自分の愛すべき家なのです。
それ以上は深く考えないほうが、いいのかもしれません。
最後になりますが、真の意味でローコストに向いている人は、不完全を愛せる人かどうか、だとぼくは思います。
自分の間取りミスも、施工のミスも、ある程度はご愛嬌。
そう思えるかどうかです。
忘れないでください。
世の中の価格は、すべて平等です。
安いものにも高いものにも理由があります。
自分にはどちらがあっているのか、しっかり見極めることが、家づくりの第一歩だと思います。
これから始めるあなたの家づくりが、良い家づくりになることを祈りながら、筆を置きたいと思います。
最後まで、長文をお読みいただき、ありがとうございます!