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営業が居なかった家づくりを振り返る

今回は、ローコストハウスメーカーで満足した家を建てるには、1000時間は優に超える時間が必要だよ。

という、お話。

Twitterで書いたレポートを振り返りながら、改めて記事にしていきたいと思います。

ローコストメーカーと言っても、ぼくが家を建てた県民共済住宅はかなり特殊な部類に入るかと思います。

一番の特殊ポイントは、営業がいないこと。

営業なしで満足した家を建てるには、どれだけの手間がかかるかを書いていきたいと思います。

メリットは圧倒的なコストパフォーマンス

最大の恩恵は、コストを削減した分の恩恵を自分が受けられること。

ぼくが建てた家は約33坪の平屋ですが、約1700万円でした。

他のHMハウスメーカーで建てると、2500~3000万円になっていたと思います。

デメリットは素人の限界を感じること

家づくりの難しさは、高品質の標準装備や建材を寄せ集めるだけでは、良い家にならないということ。

料理に例えると、超高級な食材を適当に調理しても、おいしい料理にはならないのと同じです。

だからこそ、ぼくらは何かの節目や記念日に、少し高いお金を払っておいしい料理を食べに行きます。

プロの発想力と卓越した調理技能が合わさってこそ、食材が最大限に生かされるのです。

家づくりも同じように、間取りを含めた家全体の構成を素人の施主が考えるには(企画)かなりハードルが高いです。

では、知識をつけなければ…… と、考えると1000時間は必要になります。

例えると、調理経験ゼロの素人にフルコースを企画しろ、というようなものです。

どんなにがんばっても、素人の考えることには限界があります。

プロの目線から見ると、「素人でよくここまで頑張ったね」止まりなんですよね。

家を建てて分かるのは、家は選ぶ建材や設備が半分、あとの半分は間取りを含めたすまいの総合的な企画力だと思います。

ローコストHMで家を建てるというのは、すまいの総合的な企画力を自分で補完する覚悟が必要になります。

CM宣伝がないとそもそも見つからない

「CMなどの宣伝費があるから高くなるし、結局は施主が払うことになっている。」

なんて話が話題になりましたが、ぼくはCMは必要だと思います。

というのも、効率よく良いモノを認知することができますよね。

効率よく認知できる=時間の節約につながります。

こうした費用を施主が平等に負担するのは、HMにとっても施主にとっても時間と手間の節約という意味では必要なことだと思います。

土地は自力で探してくれ

先ほどフルコースを例に出しましたが、土地はワインのようなもの。

良い料理に良いお酒は欠かせないように、土地がなければ家は建てられません。

料理とお酒を両方楽しんでこそ、最高の満足度を味わえるいうものです。

つまりフルコースの企画だけではなく、ワインの知識も必要なのです。

同じように、家づくりでは土地の知識も必要になります。

市街化調整区域なんてビンテージものは、安い反面3倍手間がかかります。

営業=ワインの仲介業者と同じ、と考えてください。

居なければ、自分で酒造会社に買い付けに行かなければなりません。

土地の話に戻しますと、百戦錬磨の不動産屋と交渉しなければなりません。

その土地、本当にだいじょうぶですか?

間取りは基本セルフビルド

人生で1度ぐらい、旅先などで入った一見のお店で「おいしくなかった」経験があるかと思います。

「おいしくないなぁ」と感じたそのお店も、一応は調理のプロ(調理師)が作っています。

同じように、設計士もすべてが腕のいい設計士とはかぎりません。

ぼくたち施主がこだわらなければ、建売との違いに悩むような、テンプレの間取りしか出てこないこともあります。

また、なるべく手間をかけないスタンスの設計士だと、施主の要望をそのまま叶えればいいとだけ考え、積極的な提案をしないケースもあります。

結果として、完成した家を第三者の視点で見ると……

どこか「?」と思うような外観の家が出来上がっていることは少なくありません。

モデルハウスやOB訪問は一切ない

モデルハウスはあったとしても、建坪60坪越えだったりするのであまり参考になりません。

一番参考になるのは、OB訪問や完成見学会です。

ちょうど自分が建てる大きさの家が見れるので、かなり勉強になります。

特別な理由がなければ、建てる家は30~35坪ですよね。

また、標準装備や建材を工夫して使うことで、大きな費用をかけずにできる家づくりの知恵が学べるので、自分が建てるHMのOB訪問や完成見学会は複数回足を運んでおきたいところです。

ぼくはこのブログが縁で、ご訪問ができたので運が良かったです。(その方には、家づくり中で最大の恩義を感じています)

住宅ローンや資金管理もセルフ

家は人生最大の買い物なので、お金の面でも大きな仕事があります。

  • ライフプランやマネープランの作成
  • 住宅ローンの手配(つなぎ融資もある)
  • 建築中の資金管理

なじみのない大きな金額を、自分1人で管理することになります。

余談ですが慣れてくると30万や300万が、ただの数字にしか見えないぐらいマヒしてきます。

日々の買い物を思い出し、1万円でも大金と思う気持ちが大切です。

プロの知識と経験を買うと考えると安心して買い物ができる

ひとつひとつの細かい項目には触れずに大まかな話をしましたが、家づくりはかなりの手間と労力が必要です。

くわしくは、過去の記事(まとめ)をご一読ください。

あらためて自分のやってきたことを振り返ると、営業の知識と経験、手間は高くあってしかるべきだなと思います。

先ほども書きましたが、選ぶ建材と住宅設備が半分、あとの半分はすまいの総合的な企画力で家の満足度が決まります。

家の企画力と手間の削減にお金をかけるのは、決して無駄なことではありませんし、高くあってしかるべきだと感じています。

バディを組む営業で家づくりの内容は大きく変わる

今回は、「営業が居ないと、これだけの手間がかかるよ」という記事を書きました。

初見で家づくりをする人には、かなりハードルが高い内容だと思います。

ここで一番大事なことを書きますが、営業はただ居ればいいというわけではありません。

というのも、力量不足の人だと、逆に足手まといになるしストレスを感じることにもなります。(レスが遅いとか)

これは手間の部分です。

もうひとつ、御用聞きとしては優秀な人(手間)でも、すまいの総合的な企画力に乏しい人だと、これもまた いい家は建ちません。

つまり誰と組むかバディで家づくりの結果は、大きく変わってきます。

せっかく何千万も払うのですから、もし少しでも疑問に感じることがあったら、すぐに営業を変えるべきだと思いますし、3年かかってもいい営業に出会えるまで待つ価値はあると思います。

何よりも大事にしたいのは自分の満足度

ぼくは自分で勉強しながら、自分の好きな家を少しずつカタチにしていく作業がとても楽しかったので、特に後悔はしていません。

妻と2人で夜な夜な家づくりの話をしたこと、ショールーム巡りをしたのは、とても良い思い出です。

ぼくの本職は営業なので、見積り比較からの交渉も、特に苦ではありませんでした。

建築中の様々な交渉も、良い人生経験になりましたし、すべてが終わった今振り返ると、ひとつ大人の階段を登った気がします。(笑)

今思ってみると、その時の全力の自分を刻んだ家です。

正直今になって、「いたらなかった」と思う部分にも気が付いたりしますが、それもまた楽しいポイントだったりします。

あの時の自分の集大成だから、それはそれでいいのです。

例えると、小学生の頃の図工の作品のようなもの。

大人になった今だったらもっと良いモノは作れますが、見ると何とも言えない温かい思い出に心が包まれるものです。

さて、それではまとめに入りたいと思います。

手間をかけたくない、提案力が必要だと思えば営業とバディを組めばいいし、好き勝手に自分のワールド全開で家づくりをしたければ、セルフビルドが楽しいです。

まずは、このどちらが自分のスタンスに合っているかな?

ということから、決めてみるといいかもしれません。

もし営業さんと組んで家づくりをすることになった時は、ある意味ではバディですから、気づかいを忘れず、人として大事にしてあげてください。

ぼくたちはお客様ではありますが、家は請負契約だったりします。

営業と施主は、お互いを尊重し合って、はじめて車の両輪のように機能します。

この記事が、あなたの家づくりに少しでもお役に立てればうれしく思います。