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現場監督との付き合い方の秘訣【注文住宅を建てる施主の心得】その2

大工さんとの付き合い方の秘訣【注文住宅を建てる施主の心得】に引き続き、現場監督との付き合い方の秘訣をレポートしていきたいと思います。

大工さんとの付き合い方の秘訣【注文住宅を建てる施主の心得】

家づくりにおいて現場監督との連携れんけい(コミュニケーション)は、とても大切です。

  • 建築中の施工管理
  • 契約後の変更点
  • 電気配線図
  • 引き渡し

など、建築中には多方面(ほぼすべて)でお世話になりました。

現場監督との連携無くして、絶対にいい家は建てられないと断言できるほど、家づくりにおいて大きな存在です。

建築後も一定の保証期間内(県民共済住宅だと2年)は、現場監督が窓口となります。

そんな家づくりのきもともいえる、現場監督との付き合い方をレクチャーしたいと思います。

ハウスメーカーによっては、営業が引き渡しまでの窓口になる場合もあります。

その場合でも十分に応用できる内容ですので、営業に置きかえてお読みください。

現場監督の基本情報

まずは現場監督という職業について、基礎知識をつけていきましょう。

どんな働き方で、どんな仕事をしているのでしょうか。

ハウスメーカー所属

現場監督は、基本的にハウスメーカー(工務店)の社員です。

大工さんをはじめ、職人さんは手間請け(下請け)なので、唯一のハウスメーカー所属の人員となります。

現場監督のお仕事とは

現場監督のお仕事は、多種多様。

ひとつのことだけではなく、色々な仕事があります。

(※ぼくの依頼したハウスメーカーの現場監督のお仕事内容です)

  • 工程管理
  • 建築資材の発注
  • 品質管理
  • 工事に関わる人(職人や施主)の調整とフォロー
  • 建築後のアフターフォロー

工期を管理したり、工期に合わせて資材を発注したり、建築中の品質管理をしたり、職人さんの調整をしたり、施主との様々なやりとり、さらにはアフターフォローまで、すべてを現場監督が引き受けます。

こうした内容を、同時に10棟ほど抱えています。(アフターフォローのぞく)

ここで知っていただきたいのは、とてもとても、とーーっても忙しいお仕事ということです。

「電話に出ないなぁ(返してもこないなぁ)」

「FAXやメールの返信がないなぁ」

手を抜いているわけではなく、超絶に忙しいのです。

まずは、そうした現場監督の事情を知っておきましょう。

とよクマ

家を建てる前は、現場監督って、家がちゃんとできるか見てるだけの人かと思ってた(汗)
「監督」なので、現場で指示を出すだけかと…

ナツ

不明な点や心配があれば遠慮なく相談しよう

現場監督の仕事内容を踏まえたうえで、お付き合いのコツを考えていきましょう。

上で書いたように、

「とても忙しいので、色々と遠慮をしたほうがいいかな?」

と思うかもしれませんが、建築中の不明な点や心配ごと、要望などはドンドン伝えましょう。

現場監督は基本的に、施主さんの満足できる家を建てて喜んでもらいたい

と思っています。

できるかぎり施主の希望は実現させてあげたい、とも思っています。

なので、小さなことでも小まめに相談するのがおススメです。

とよクマ

逆に施主がガマンを重ねて、どこかで大爆発するほうが恐いと思う。
ためて感情的にドカーンは、一番避けたい面倒なケース……

ナツ

よくある読者さんからのご相談で、

「ミスがあったけど、今後の関係性のために黙っておく」

と、ご自身の心の中に封じ込める施主さんが多いですが、これは正直あまりおススメできません。

修正できるかどうかは別として、ミスがあればもれなく伝えるのは、業務上の伝達事項として大事なことです。

感情をぶつけるのはNGですし、お互いに何のメリットもありませんが、

建築中のミスや要望の相談は業務の一環いっかんです。

早めの相談であれば修正や交換ができるケースもあるので、遠慮せずに伝えましょう。

人知れずガマンをするのは、精神衛生上もよくありません。

施主にとってせっかくの人生最大の買い物ですから、後悔なく気持ちよく、心や気持ちも大事にしながら、家づくりを進めましょう。

大工(職人)さんへ要望を伝えてもらおう

大工(職人)さんも含め、現場監督との関係性を整理してみましょう。

とよクマ

プロ野球で例えてみるよ!
  • 施主:球団オーナー
  • 現場監督:監督・コーチ
  • 大工(職人):プレーヤー

と、考えてみましょう。

プロ野球の球団オーナーが、プレーヤーに直接指示はしないかと思います。

というのも、多くのケースでは球団オーナーは野球のプロではないからです。

オーナーは、球団としての方針を監督に伝えます。

同じように、

  • 建築に関して素人である施主の要望をくみ取り
  • 専門知識を持って具体的に工程作業に変換へんかん
  • プレーヤー(大工・職人)に指示を出す

のが、現場監督の役目です。

仮のお話しになりますが、オーナーが「打率をあげてね!」と指示を出したら、

とよクマ

監督やコーチは、あの選手のバッティングを、こう改良しよう!
選手の起用を変えよう!

ナツ

など、野球の専門知識をもって、具体的にプレーヤーに指示していきます。

同じように、現場監督は施主の要望を具体的な建築の専門知識に変換し、職人さんたちに伝えてくれます。

ここで、現場監督を介さずに、職人さんたちに施主が直接指示を出したらどうなるでしょう。

専門知識のない施主のコトバを、職人さんは別の意味でとらえて作業をしてしまうかもしれません。

そうした人的なミスをふせぎ、責任の所在を明らかにするためにも、必ず現場監督を窓口にしましょう。

余談ですが、職人さんによっては、さしせまった工期や効率性から、施主と直接やりとりをしたい。

なんだったら、電話番号を教えてほしい。

施主から職人に直接いうのが、一番早いじゃないか。

と要望があるかもしれません。

現場に通ううちに、職人さんと仲良くもなってきます。

ですが、直接のやり取りは丁重に断るべきです。

いうまでもありませんが、施主にとって最も効率的なのは、現場監督を介することです。

直接のやり取りで何かトラブルが起きたことを考えると、施主と職人にとって、ひとつもメリットがありません。

一見すると伝言ゲームのように思えて非効率かもしれませんが、もしものトラブルを考慮すると効率的だったりします。

そもそもですが、変えの建材ひとつ頼むにも、手間請けの職人さんには権限がありません。

結局のところ現場監督が建材を発注するので、施主の視点では現場監督とみつに連携するのが最もミスが少ないです。

ほうれんそう(報告・連絡・相談)はとにかくマメに

ローコストメーカーの現場監督は、1人で10棟以上の案件を抱えていたりします。

先ほど現場監督のお仕事の内容を書きましたが、あの内容を1人で10棟分完璧にさばききれるでしょうか。

さばくことは可能でしょうが、完璧(100点)を目指すのは、限りなく難しいと考えられます。

むしろ、100点(完璧にやらなきゃ!)を目指そうとすると、心のバランスを崩しかねません。

ここで、誤解をしないでください。

80点の力で仕事をしても、欠陥住宅にはなりません。

  • 連絡が遅い
  • 忘れている
  • 品番が間違っている

こうした些細ささいな部分なんです。

逆に、こうした些細な部分をフォローするのが施主の仕事です。

以上のことから、小まめに報連相ほうれんそうのやりとりをしましょう。

とよクマ

細かい部分を「確認」し、報連相をするのは、施主の仕事です!

このあたりちょっと補足しますが、読者の皆さんも、毎日100%の力を出し切り、100点のミスのない仕事をし、クタクタになって家に帰る。

こんな生活をしているでしょうか?

ほとんどの人が、ほどほどの力(80%ぐらい)で余力をもって仕事をしているはずです。

その上で、ミスが出るのは仕方がないことです。

むしろ、余力なく仕事をするのは精神衛生上よくないですよね。

そんなイメージのお話しです。

同じ人間でミスもあるから、施主がしっかり確認をするといいよ、というお話しです。

ほうれんそう(報告・連絡・相談)そして確認は施主もフォローする

確認作業(施工管理)は、施主の仕事です。

ローコストメーカーの現場監督は、それほど小まめに現場にはきません。

現場は基本的に、施工計画書をもとに、職人さんたちの手で進められます。

施工管理というと、「専門的なことはわからないよ……」

となりがちですが、別の角度で考えてみましょう。

今建てている家の仕様について、一番詳しい人はあなた(施主自身)です。

  • 指定した仕様と間違いはないか
  • 建材は正しいものが搬入はんにゅうされているか

もっともミスを見つけやすいのが施主です。

職人さんは、作ることに関してはプロ中のプロですが、細かい資材の把握はあくまではしていません。

注文住宅は一軒一軒すべてオリジナルですが、そのすべての要素をチェック、把握しながら作業をすすめるほど工期は長くありません。

ハウスメーカーの発注ミスなのか、メーカーの納入ミスなのかはわかりませんが、別の物が届けばそのままとりつけられてしまう事もあります。

とよクマ

あからさまに違えば気づいてもらえるけど……
小さな違いの建材は、見つけてもらえません(汗)

ナツ

特に多いのは、色違いや種類違い(見た目は同じ)です。

「確認」は、施主にとって大事な仕事のひとつです。

確認してミスがあれば、すぐに現場管理に報連相しましょう。

注文住宅はオリジナリティのかたまりです。

だからこそ、一番家の仕様に詳しい施主が、なかなか現場に来れない現場監督のサポート(施工管理)をしましょう。

「プロの方々にお任せしておけば、ミスのない理想的な注文住宅はが建つ。」

というのは、ほぼ無いと考えてください。

注文住宅にミスはつきものです。

余談ですが、建築後のトラブルの多くは、施主の確認で防げた事例が多かったりします。

自分も家づくりパートナーの一員だと考えましょう。

メールを使うのがおススメ

現場監督は、とにかく多忙です。

ぼくが現場監督に喜ばれたのは、ショートメールでの連絡です。

内容によって、

  • 至急案件
  • 電話がほしい
  • お手すきの時にでもご返信を
  • 返信不要

をメールに付け加えました。

ぼくの個人的な考えにはなりますが、突然の電話は苦手です。

電話は自分の都合でかけ、相手の都合を無視するツールです。

もちろん、メールでは書ききれない複雑な内容や相談を要する案件は、電話の方が効率が良いです。

ですが、すべての連絡を電話というのは、お互いにとって時間の無駄です。

とよクマ

意外に至急の案件って少なかったです

ぼくのケースでは、「お手すきの時にご返信を」が、ぶっちぎりで多かったです。

同じぐらい「返信ご不要」もありましたね。

至急や電話がほしいのは、数えるほどです。

現場監督の多忙さに配慮し、メールでの連絡手段がおススメです。

常に丁寧な言葉づかいや態度を心がけよう

ぼく自身の体験談なのですが、普段の買い物に比べると、細かい部分まで気になってしまうのが家づくりです。

というのも、人生最大の買い物ですし、家は建材の集合体です。

家そのものは一軒とカウントしますが、いくつもの建材の集合体なんですよね。

なので、家を買うというより、いくつもの建材を一気に買ったイメージです。

そのひとつひとつを確認すると、やっぱりミスなど色々とあります。

そんな中、人生最大の買い物という合わせ技もあり、ついつい感情の波が激しくなってしまいがちです。

数千万の買い物なので、数百円の買い物とは熱の入れようが違うのは、誰もが同じかと思います。

ですが、そんな状況だからこそ、相手の気持ちに配慮しましょう。

「人生最大の買い物を、感情的にならずに終わらせる。」

ぼくはさりげなく、心の修行、鍛錬だと思っています。

でも、誤解をしないでください。

ガマンする必要はありません。

要望やクレーム、思ったことは言ってもOKです。

ただ、伝え方だけは気をつけましょう。

自分も人、相手(現場監督)も人です。

現場監督にとって理想の施主とは

人として話ができる人。

大人として、常識的なやり取りができれば、それだけでOKだったりします。

また、こだわりが少ないほど手間がかかりません。

要望の少ない施主のほうが、負担は少なくなります。

建築中は細かく施主と連携するので、連絡が早いと喜ばれます。

何よりもうれしいのは、施主の感謝の気持ちとコトバ、喜ぶ姿です。

読者の皆さんも、いち社会人かと思います。

自分の仕事でお客さんが喜んでくれて、感謝の言葉をもらえると、うれしいですよね。

ありがとうの反対は、ごめんなさいではなく、当たり前です。

仕事なんだから、お金を払ってるんだから、「当たり前」では悲しいです。

ちょっと要望が多い大変なお客さんでも、しっかりと言葉で感謝を伝えてもらえると、それまでの苦労はむくわれますよね。

現場監督にとって困った施主とは

一番困るのは、話が通じない人。

感情的になりやすく、攻撃的な人が一番大変みたいです。

できないものはできないですし、無いものは無い。

そうした事情を理解してもらえないのが、大変なようです。

どんな職業でも共通するかと思いますが、同僚にせよお客様にせよ、人間関係のトラブルがストレスのぶっちぎりトップなのが世の中です。

また、一度決めたことを二転三転変えるのも困りますね。

変更や決定は、一度でファイナルアンサーにしましょう。

他にも、連絡が付かなかったりレスポンスが遅かったりなど、仕事が先に進まず困ります。

現場監督にご祝儀は必要か

今の時代、基本的にご祝儀は無しでもOKとなっていますが、あったほうがうれしいのがご祝儀しゅうぎです。

ぼくのおススメは、どうせ渡すのであれば早い方がいい。

と、思います。

一般的には上棟時に渡すようですが、実は上棟って全体の工程では後半戦です。

融通ゆうずうを利かせてもらえることも、限られてしまいます。

そのため、初対面など早い段階で渡しておくのがベストタイミングだとぼくは思います。

詳しくは割愛しますが、ぼくのケースではご祝儀を渡したほうが、結果的に得をしました。

とよクマ

厚意によるものなので、ご祝儀は関係なかったかもしれませんが……

そうした経験から、ご祝儀はできれば渡しておいたほうがいいと思います。

現場監督は勇者!?

ダイの大冒険という漫画で、魔法使いのマトリフ師匠が言った名言があります。

「何でもできる反面、何にもできないのが勇者だ」

たしかにドラクエの勇者は、

  • それなりの力
  • それなりのMP
  • それなりの魔法

と、オールラウンダーですが、ひとつひとつはそのプロフェッショナルには及びません。

とよクマ

魔法使いや僧侶、戦士などの専門職ですね!

現場監督も同じで、家づくりにおける幅広い知識や経験はありますが、プロフェッショナルの職人さんには及びません。

そのため、全幅ぜんぷくの信頼を置くのは大事ですが、盲信はおススメしません。

今の時代、ひとつひとつの建材の仕様書はネットでも確認できますし、メーカーに問い合わせればかなり丁寧に教えてくれます。

詳細は割愛しますが、メーカーに問い合わせて初めて判明したミスもありました。

以上のことから、すべて現場監督に任せっきりにせず、自分にとって人生最大の買い物で長く住む家という意識を持ち、ひとつひとつの工程を自分で勉強しながら確認するのが良いと思います。

大事なのは、職人さんや現場監督のあら探しではなく、自分が納得した家に住めるかどうかです。

施主もまた、パーティーのひとりとして、家づくりに参加しましょう。

現場監督との付き合い方まとめ

現場監督的には、ある意味では手のかかる(要望が多い)施主も大いに有りです。

良い意味で手のかかる=やりがいのある案件です。

「この人との家づくりは楽しい!」

そんな風に思える施主であれば、出来るかぎりのことをしてあげたいと思うのが人情です。

逆に別の意味で手がかかる施主は、なるべく関わりたくないですし、早く終わらせたいと思うのが人情です。

別の意味とは、現場監督を人として大事にしない施主ですね。

もし自分が現場監督だったら、横暴なお客様をまともに相手にするでしょうか。

うまく受け流し、どうやったら早く終わるかばかりを考えますよね。

つまり北風と太陽ではないですが、自分が最大限とくをしたければ、ひとりの人として現場監督を大切にしましょう。

最後になりますが、ぼくの家を担当してくれた現場監督さんには、心から感謝しています。

色々とありましたが、現場監督が最高に良かったおかげで、気持ちよく家づくりがすすめられました。

誰からも愛される人間性をもつあなたとの数か月は、ぼくにとって大変勉強になり、思い出に残る日々でした。

こだわりが少ない施主ではなかったと思います。

にもかかわらず、一度もイヤな顔一つせずに、ひとつひとつ要望を受け止めてくださいました。

これからもそのお人柄で、施主さんたちの人生最大の買い物のサポートをしてあげてください。

人間関係は鏡といいます。

まず自分が相手を大切にすれば、きっと相手も自分を大切にしてくれます。

そうした信頼関係が、良い家づくりの最高のエッセンスなのだと思います。

これから家を建てる施主さんに、この記事が少しでも参考になればうれしく思います。