今現在、引き渡し1週間前です。
夢のマイホーム生活はもう少し先ですが、今の時点ですでに後悔している点を、速報としてお伝えしていきたいと思います。
県民共済住宅はパース図や模型がないため、すべて自分の頭の中で想像図を描きます。
色々なケースを想定しましたが、それでも実際にできた家は、
「ああしておけば良かった」
「こうしておけば良かった」
が、いくつか出てきてしまいました。
今回は、そんな……
入居前だけど、すでに後悔してるから早めに伝えておくよ!
をテーマに記事を書きたいと思います。
もくじ
小屋裏収納の換気扇

一番はじめに思いついたので、一番の後悔なのでしょう(笑)
わが家の小屋裏収納はタテ6畳(3間)の細長い物置部屋です。
細長くすることで、壁の面積が多くなり、収納としては使いやすくなるだろうと考えました。
この細長い物置部屋に、換気扇を付けなかったのが失敗でした。
窓もないので、たぶんですが空気がこもると思います。
空気を循環させるためにも、換気扇は付けておくべきだった……
結構、後悔しています。
小屋裏の窓の位置

ギリギリ部屋側に窓を付けましたが、階段の一番上あたりになりました。

外観を見るとわかりますが、これ以上は左に配置が出来ません。
この窓がもう少し左側、部屋側に動いてくれれば換気&採光でかなり役立ちました。
ほんの少し窓が階段にズレるだけで、ここまで小屋裏収納の奥を照らせないのか!と、思いました。
ただ、最後の打ち合わせまで窓は無しになっていたので、最終チェックの思い付きで窓を足したのは正解でした。
窓が無いと真っ暗で、空気の入れ替えもできません。
先ほど空気の入れ替えについて書きましたが、換気扇をつけ忘れたので、窓を開けつつ、サーキュレーターなどで風を循環させる方法になります。
一応ですが、コンセントを用意しておいて良かったです。
細かすぎて伝わらないプランニング
県民共済住宅は完全注文住宅ではあるものの、仕様書(間取り図)に記載できる情報は限られています。
施主がこだわりすぎると、業者さん用の仕様書に記載されない部分が多くなり、ミスなどトラブルの原因となります。
県民共済住宅では、基本的に取引のあるメーカーの建材であれば、ほとんど全種類が選べます。
ですが、職人さんにとっては、はじめて取り付ける建材や、普段はめったに取り付けない建材となります。
ぼくたちの仕事に置き換えても、イレギュラーな注文が多い取引先やお客さんだと、ちょっと面倒だし、慣れない作業だと、どうしてもミスが増えますよね。
また、それぞれの工程ごとに工期が決まっているので、イレギュラー対応に時間が多くとられると、職人さんのタイムスケジュール的にはかなり厳しい状況になります。
工期に間に合わせるには、どうしても作業を早めなければなりません。
そんなことから、イレギュラーな内容が多くなると(施主のこだわりが増えると)、毎日のようにチェックに行っても、修正箇所が多発してしまう可能性があります。
ここは難しい部分で、じゃあ家にこだわりを詰め込まないか?
と考えると注文住宅の意味はないですし、家を建てるモチベーションは上がりません。
解決方法としては、自前の仕様書を作るのが良いと思います。
間取り図では書ききれない部分を、自前の手書きの仕様書で細かく書き、業者さんに渡しておく。
そして訪問時は、できるだけ声がけをする。
これだけで、随分と結果は違うと思います。
スタディスペースLED照明

LEDライトの間隔に修正が必要です。
テーブルだけ見るとロングテーブルですが、足の位置で3つのテーブルに見立てています。
現在の状況は、ただロングテーブルの中央にLED照明を並べただけになっています。

修正をお願いするために、自分で図を書きました。

他にも間取り図を使っての図解や文章での補足をし、修正箇所に貼り付けておきました。

また、照明に段差があります。
このLEDライトは2019年の新商品なので、わが家の取り付けが初めてなのだと思います。
こうした間取り図に書けない部分の指示を、どう作業前に伝えるのか。
伝えておけばよかったのか。
答えの見えない後悔です。
カップボードと同じ高さの造作棚

はじめにカップボードを設置し、同じ高さに造作棚を設置すればズレとスキマが無いのですが、工程的には逆になります。
大工工事が終わった後の食器棚の設置となります。
そのため、カップボードと造作棚がピタッとキレイに面一にはなりませんでした。
高さが微妙に違い、微妙にカップボードとの間に隙間できてしまいました。
ここも設計段階では想定できませんでした。
ダウンライトとグラスウール断熱材の相性

別記事でも書きましたが、ダウンライトとグラスウールの相性が良くありません。

かといって、吹き付け断熱にする予算もなく。
予算以上に、吹き付け断熱にする気持ちもなく。
事前にわかっていれば、もう少しシーリングを増やしたかもしれません。
いずれにせよ、業者さんが天井のグラスウールを丁寧に復元してくれれば、断熱欠損が少なくなるのは確かです。
キッチン造作棚のコンセント

造作棚の下段はゴミ箱なので、コンセントはいらない。
と思いましたが、生ごみ処理機を置きたかった……
と後悔しています。
ぼくは将来どうなるかわからないので、コンセントはガンガン付けておきたい派なのですが、妻が節約派です。
――妻はブログを見ていないので、ここぐらいでは呟かせてください。
だから、色々なところに付けておけばよかったのに!
上段には、もちろん取り付けています。
見えない場所に使ったウッドワンの笠木

ウッドワンの無垢材の感覚が良いので、仕切り壁の上の笠木まで変更してしまいましたが、冷静に考えれば2mぐらいあるので、全く見えません。
見えないのであれば、県民共済住宅の標準の笠木で良かったじゃん……
と、後悔しています。
ちなみに、県民共済住宅の標準の笠木も十分にキレイです。
トイレの幅

せっかく引き戸にしたのであれば、もう少しでも幅を広くしておけばよかった!
でも、間取り的に絶対無理!
と、実現できない後悔です。
人生で1軒の家づくりと決めているので、老後もこのトイレにはお世話になる予定です。
手すりはあるものの、もう少し幅がある方が使いやすかったかなと思います。
部屋中央の笠木の色

将来的に部屋を仕切るために、枠として笠木を入れました。
壁紙仕上げだと傷みそうですが、笠木であれば気にせずDIYできそうです。
突っ張りも使用できそうです。
最初は県民のライトクリアー(木材色)にしていましたが、何となくホワイトに変更しました。
よく考えると、白だとDIYの時に汚れますね……
そのままライトクリアーで良かったんじゃないかと、ちょっと後悔しています。
ただ、壁紙と同化させたホワイトの方が部屋が広く見える気がするので、結果オーライで考えたいと思います。
本棚の下板

本棚の上のように、下も横一文字でランバーパネルを入れたかったです。
このままだと掃除が大変そうです。

こちらも同じく。
プラス思考に考えると、本以外にもカゴなど、フレキシブルに使えそうですが……
カゴとか、置く棚の大きさじゃないし……
余りのランバーをもらったので、セルフカットで一番下に1枚ずつ入れようか考えています。
見た目もそうですが、一番気になるのは掃除が大変なことです。
横一文字にパネルがあるだけで、かなりホコリの侵入は防げますよね。
入居前の時点ですでに後悔してるポイントまとめ
ここまでの建築中、脳内の想定には限界があり、後手後手に回り、結局どうにもできないことが多々ありました。
おススメは今回の記事のような多くのブログの失敗談を読みつつ、自分のこだわりがあれば、わかりやすく図や説明を書き、現場監督や職人さんに渡すのが良いと思います。
できれば、現場監督とのファーストコンタクトで渡しておきたいですね。
そして、頻繁に現場に足を運び状況を確認しつつ、職人さんや現場監督とは密に報連相をすることが大事です。
とよクマ
うるさい施主認定されるかもしれませんが、人生で一番高い買い物のマイホームです。
最近思うのですが、人生で一番高い買い物という表現は、半分はうなづけますが、あとの半分はちょっと感覚としては違うな、と思っています。
家は色々なものの総計が、日常では考えられない程の金額になっているのです。
つまり、1個2000万のダイヤではなく、色々な建材の集合体が家なんですよね。
と、考えると……ひとつひとつの建材の納品はきちんとしてもらう必要がある。
と、ぼくは考えています。
もちろん後からでは無理な部分は無理ですし、引き返せない工程もあるので、我慢が必要な部分も出てくるでしょう。
ですが、ハウスメーカーも施主も、一時の人間関係のために「まあいいや」では、いけないと思うのです。
最終的に後悔するのは施主であって、ハウスメーカーにとっては1つの工事でしかありません。
以上のことから、どう思われても、自分の理想の家のためにあの手この手で、こだわりや細かい部分の指示は伝えるべきだとぼくは思います。
ぼくの後悔の半分はプランにあり、あとの半分は現場にあります。
現場の後悔を減らすのは、自分の工夫です。
このブログが少しでも、これから家を建てる方の工夫のお役に立てれば、これ以上の喜びはありません。
最後になりますが、少しネガティブな内容の記事だったかもしれませんが、家はとても気に入っています。
100点満点の90点で、残りの10点の話を広げたのが今回の記事です。
総合的には、二重丸◎の内容ですよ。