とよクマ
ナツ
今回は、わが家の基礎コンクリについてレポートしていきたいと思います。
わが家の基礎コンクリートの呼び強度は30

わが家の県民共済住宅の基礎コンクリートは、呼び強度30を使用していました。
とよクマ
呼び強度とは、数値が上がるごとにコンクリートが細かくなります。
結果としてコンクリの隙間が少なくなり、強度があがります。
計画供用の級 | 計画供用期間 | 供用限界期間 | 耐久設計基準強度 |
---|---|---|---|
短期 | およそ30年 | およそ65年 | 18N/mm2 |
標準 | およそ65年 | およそ100年 | 24N/mm2 |
長期 | およそ100年 | およそ200年 | 30N/mm2 |
図は設計基準強度なので呼び強度とは少し違いますが、かなりの高耐久コンクリートということは伝わるかと思います。
とよクマ
つまり、わが家の基礎コンクリートは、呼び強度30のコンクリを使用するので、24N/mm2以上(65年以上)の耐久設計基準強度は十分にあると考えられます。
カタログスペック的には、30N/mm2は100年供用できます。
とよクマ
N/m㎡を1㎡あたりでは何キロまで耐えられるかで考えると、
- 1N(ニュートン)= 0.102kg
- 30N= 0.102kg×30=3.06kg
- 1mm2あたり3.06kg
- 1m2で考えると3.06kg×1000000なので
- 3060トン
とよクマ
ナツ
わが家の水セメント比は49%
コンクリートの強度には、コンクリートに混ぜる水の量(水セメント比)も大きく関係してきます。
水セメント比が高いと流しやすく施工が容易になりますが、コンクリートの強度が落ちます。
水セメント比の値が低いとコンクリートの強度は高くなりますが、施工に手間がかかります。
とよクマ
一般的には水セメント比が50~65%が多いので、49%であれば十分によい比率と考えて良いでしょう。
高性能AE減水剤を使用
とよクマ
高性能AE減水剤は、高い減水性能と優れたスランプ保持性能を有する混和剤であり、一般の強度のコンクリートから高強度コンクリートや高流動コンクリートまで、幅広く使用されている。高性能AE減水剤の主成分は、便宜上、ポリカルボン酸系、ナフタリン系、アミノスルホン酸系およびメラミン系の4種類に分類されている。
公益社団法人 日本コンクリート工学会
ナツ
一言でいうと、高性能AE減水剤を使用することで、コンクリの施工がはかどります。
生コンの水の量は少ない方がいいのですが、水を減らすと生コンが硬練りになって隅々まで流れ込みにくくなるので、AE減水剤を使って流れ込みやすくしています。と言うことです。
— 三級うんちく士@マイホーム・家づくりのブログ建築中! (@tamatamatahome) July 27, 2019
よく「作業性が良くなる」とか「ワーカビリティーが向上する」と表現されます✋
つまり、水の量が49%とかなり抑えられているので、高性能AE減水剤を使用することで、施工がしやすくなります。
ぼくの体感では、生のコンクリートはホットケーキミックスぐらいの固さでした。
とよクマ
県民共済住宅の基礎コンクリートまとめ
冒頭に述べたように、コンクリートは時期や建物により配合が大きく変わるため、今回のケースと同じとは限りません。
ただ、基礎業者さんに話を聞いてみると、口をそろえて
- 「県民共済住宅の基礎は、良いコンクリを使っている」
- 「かなり厚めに施工する」
- 「高性能AE減水剤は他のメーカーだとあまり使わない。」
とお話しされていました。
とよクマ
県民共済住宅のホームページでは、コンクリの詳細までは書いていませんが、見えない部分まで品質が良いのは素晴らしいことです。
最後になりますが、この他にも基礎について記事を書いていますので、ぜひご一読ください。
