今回は、外壁の相談のために「旭化成建材ショールーム」に行ってきました。
県民共済住宅の打ち合わせスペースに小さなパネルの展示があるのですが、小さすぎてなかなか実際の外壁のイメージに結び付きません。
また、ALCの塗料であるイベリアンも色々なパターンを見たいので、はるばる東京都心まで行ってきました。
もくじ
旭化成建材ショールームの行き方

都心なので電車が良いと思います。
このあたりは駐車場だけで、かなりの金額になりそうです。
お茶の水から徒歩10分ぐらいでしたが、一番近い駅は神保町駅でした。
あまり歩きたくない方、雨の日などは、神保町駅を使うのがおススメです。
ラスト100mぐらいは、ここなの!?と思うぐらい、裏道に入ります。
絶対にGoogleMap必須です。無いと絶対迷います。
旭化成建材ショールーム

2Fがショールームなのですが、エレベーターで上がるとすぐに展示場です。
なかなか予約が取れなかったのですが、1日2組。
午前が私達、午後が1組で女性のスタッフが1名で運営していました。
風邪などひいたら大変だ!とお話しされていました。
ALC(ヘーベルパワーボード)についての説明

まずは、一通りALCパネル(ヘーベルパワーボード)の特徴について教えていもらいました。
ALC(ヘーベルパワーボード)の断熱性

下のオレンジ色の空間は70度になっています。
真夏の直射の熱量が、大体これぐらいになるようです。
アスファルトが高温になることを考えると、頷ける内容です。
それぞれモルタル、ヘーベルパワーボード(ALC)、サイディングの順ですが、ヘーベルパワーボードは37mmの厚さに対してサイディングは16mmです。
厚さもさることながら、材質も関係していると思いますが、触れた時の熱量が全然違いました。
サイディングはすぐに手を放さないとやけどするほどですが、ヘーベルパワーボードはホッカイロぐらいでした。
断熱効果とまでは言えませんが、かなり遮熱する効果はあるようです。

この餃子を焼く機械のような形状のふたを開けると、機械音が強くなる仕掛けです。
蓋はALCで出来ています。
体感的には、かなりの遮音力がありますね。
私は家にピアノを置く予定なので、都合が良いです。
左側は火で燃やした後の実験パネルです。
写真では見えませんが、奥のサイディングとモルタルは、完全に焼けて穴が開いています。
モルタルは割れていましたね。

一言でいうと、軽石でした。
37mmなので重いのかと思いきや、かなり軽い素材なんです。
ただ、軽いということはスポンジのように空気層があるからです。
その空気層をシャットアウトし水をはじくのが、塗料であるイベリアンの役目です。
パワーボードだけでは、写真のように水を吸い込んでしまいます。
サンドイッチのように鉄筋が見えますが、鉄筋が腐食してしまうと錆で一気に劣化してしまいます。
60年と言われている対応年数は、きちんと塗り替えなどのメンテナンスをすることが大前提となります。
ALCパネル(ヘーベルパワーボード)の種類
県民共済住宅のショールームで見る小さなパネルと比べ約10倍はあるかと思います。
かなりの大きさで見ることが出来ました。
残念なのはパネル自体は大きいのですが、色が少ないことです。
小さくても良いので、色別のパネルがあれば良かったです。
ジーファスチェック75

ジーファスタイル50

ライン50

ジーファスタイル75

ジーファスタイル50

レリーフ砂岩ブロック

レリーフ木目



レリーフ木目の施工例が少ないので写真を貼っておきます。
レリーフの木目の角は、写真のようにフラットパネル用の素材になります。
写真では角を茶色、パネルはホワイトですが、このように塗り分けるとログハウス調でオシャレかもしれませんね。
ただ、レリーフ木目のデメリットは、パネルとパネルの継ぎ目が目立ちます。
ここを割り切れるかどうかですね。
総じてですが、フラット系のパネルはどうしても継ぎ目が目立ちます。
逆に、ブロック調(ジーファなど)は目立ちにくい・・・というか、ほぼわからないレベルですね。
タテライン

フラットパネル

フラットパネルの見本は、合わせて設置の仕組みを見ることが出来ます。
サイディングは金具などに引っかける方法だと思うのですが、ALCは直接穴をあけて壁に貼り付けるんですね。
後からビスの穴を埋め、穴がわからないようになります。
デメリットとしては、レリーフ木目などの模様がある場合は近くで見ると、多少ですが穴の補正がわかるかもしれないとのことでした。
パース図作成の依頼

打ち合わせ席のすぐ後ろにジーファスタイル75が壁一面貼ってありました。
ちょうど県民共済住宅標準で選べる色合いということもあり、わが家はジーファスタイル75一択で行くことになりました。
スタッフのアドバイスは、平屋なので色々と張り分けをするより一枚一色がおススメとのこと。
屋根はすでに決めているので、屋根の色を見てもらいながら色の選定に入りました。

私が現状でイベリアンの色を確認できるのは、写真の色カタログ、展示の1枚パネル、壁一面の施工例パネルの3種類です。
この3種類ですが、全然体感の色が違います。
大きくなればなるほど、どんどん薄くなっていくイメージです。
また、スタッフが言うには、日中の太陽の天然光だと更に薄く見えるとのことです。
展示場の壁一面パネルは、夕方ぐらいの光量なので少し濃く見えるようです。
先ほどのわが家が採用したジーファスタイル75の色も、実物と写真では全然色合いが違い、写真の方が薄く写っています。
スタッフが言うには、写真の色合いが日中の天然光で発色される色合いに近いとのことです。
今回は、パース図を3案お願いしました。(本当は2案)
どうしても3色から選びたかったので、何とか無理を言ってお願いしました。
パネルがジーファスタイル75に決定しているので、色選定はパース図で決まって来るでしょう。
本当は、ジーファスタイル50の写真のアイボリーが良かったのですが、標準色じゃないということで諦めました。
アイボリーの壁に赤(レッドブラウン)の南欧風の屋根って、合うかと思ったんですが・・・
ALC(パワーボード)と屋根について

個人的な意見になりますが、ALCと屋根はデザイン上の相性が良くありません。
ALCは壁のデザインに動きがあるので、同じく見た目の動きと重さがある屋根瓦は違和感を感じやすいです。
ALCといえばヘーベルハウスですが、ほとんど箱型のデザインですよね。
箱型こそ、ALCの良さが最大限発揮できるデザインなんだと思います。
私は限られた条件の中で、違和感ないデザインにするために色々と試行錯誤しましたが、フラット系の瓦で出来るだけ屋根の動きを少なくするか、南欧風にするかどちらかだと考えています。
イベリアンは実は高級品
スタッフの話では、ALCパワーボード+イベリアンの塗料は、普通のメーカーではオプションになるとのことでした。
よくあるケースとしては、ALCを選びつつ塗料のランクを落すケースが多いようです。
ちなみに、イベリアンにするには㎡@2000程度のオプションになる場合もあるとかないとか。
塗り替えのタイミングは、チョーク現象がおきたら出来るだけすぐに。
チョーク現象とは、簡単に言うと黒板を触った後の手のように、粉が付く現象です。
特にべったり粉が付くようだと、早急に塗り替えたほうが良いそうです。
塗り替えの時はイベリアンを再塗装ではなく、塗り替え専用の塗料となるようです。
スタッフの話では、20年後に塗り替える頃には、さらに良いものが出ていると思いますよ。とのことでした。
期待して20年待ちましょう!
行って良かったショールーム
半日使ってショールームに行ったメリットは、かなりありました。
是非とも行ってみてください。
今一度注意ですが、実物の目で観る色合いと、ブログに掲載している写真の色合いは全くと言っていいほど違います。
本当に違います。
外壁の色は重要です。
家から出て外壁を見て、帰ってきて外壁を見ます。
適当に決めてしまうと、その度に、ああしておけばよかったな・・・と後悔することになります。
後悔しないために、自分の足と目で、実物を見て納得いく決断をすることをおススメします。