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県民共済住宅の断熱材について真剣に考えてみた

県民共済住宅で選べる断熱材

県民共済住宅では2種類の断熱材を選ぶことが出来ます。
ひとつは標準装備の高性能グラスウール、もうひとつはオプションの吹き付け断熱(ソフラン)です。
この2種類について、まとめてみたいと思います。

今回の記事は、吹き付け断熱のオプション価格が結構な金額になるので諦めたい方向けの記事です。
すでに施工済みの諸先輩方を誹謗中傷するものではございません。
あくまで諦める背中を押してもらいたい人向けの記事です。

高性能グラスウール

標準の高性能グラスウールですが、通常のグラスウールと高性能グラスウールは別の種類となります。
モビルスーツでも普通のゲルググと高機能型ゲルググが別のように、性能は”高性能”が付くグラスウールの方が上位となります。

一言でまとめれば、標準装備で高性能グラスウールというのは、埼玉ではかなり十分な性能だということです。

グラスウールについて知ろう

グラスウールの原料は、文字通りガラスです。

グラスウールはガラスを原料としています。
その主原料の85% を建築現場、家庭などから回収される資源ごみからなるリサイクルガラスを使用しています。
また、グラスウールは製造時に出る端材や、施工時に出る端材に加えて、建物の改修や取り壊しなどで不要になった使用済みのものも再生処理して再利用できます。
グラスウールは繰り返し利用できて、環境保護やゴミの減量に役立つ環境性能の高い断熱材として、グリーン購入法(※)の特定調達品目に該当しています。(※国などによる物品購入時には環境に配慮した製品を購入すべきと定めた法律)

グラスウールとは | グラスウール断熱材・吸音材のマグ・イゾベール(株)

このように、環境に優しい素材となっています。
素人としては過去話題になった、アスベストみたいに人体に影響とか大丈夫なの?とか思いましたが、安全な人工繊維のようです。

県民共済住宅の高性能グラスウール種類

地域により違いはあるかもしれませんが、 マグ・イゾベール株式会社のイゾベール・スタンダード 及びマグオランジュを使用しているようです。
おそらくほとんどの地域では、イゾベールスタンダードだと思います。

見せてもらおうか、県民共済住宅のグラスウールの性能とやらを

県民共済住宅では、 [断熱等性能等級]:4等級が標準となります。
地域により定められた熱抵抗の数値が、それぞれ数字別で分けられています。
つまり地域に定めらた断熱材を施工する決まりになっています。
埼玉県の数値は4~6となります。(市町村により)

となると、この中のどれを使うかですが、

イゾベール・スタンダード | 製品情報 | グラスウール断熱材・吸音材のマグ・イゾベール(株)

4~6の地域は、熱抵抗2.4が必要となりますので、おそらく厚みは90mmのタイプになります。
例えば、新潟県でも5の地域なんですよね。(もちろん湯沢や魚沼の辺りは除く)
秩父は4の地域になるので、マグオランジュを使用していると考えられます。
ということで、グラスウールでも 断熱等性能等級4等級と長期優良住宅の要件を満たしていますから、十分な内容です。
設計士さんが、吹き付け断熱をあまり強くすすめなかったのは、断熱材の質や性能について熟知していたからだと思います。

グラスウールのデメリット

以上のように、とても性能的には良いグラスウールですが、これはあくまで正確に施工された場合の数値です。
例えばですが、隙間が出来ているとか、そもそも正確に施工がされていないなどの場合、性能は低下してしまいます。
大工さんの技術にすべてがかかっています。

グラスウールを選択するからには、自ら施工の方法を勉強し、しっかりチェックして不備は指摘できる必要があります。
また、指摘できる覚悟も必要です。
このあたりがややこしいようであれば、吹き付け断熱にした方が均等に施工されますので、精神衛生上も良いかもしれません。

吹き付け断熱(ソフラン)

吹き付け断熱も様々な種類がありますが、県民共済住宅ではソフランを採用しています。
吹き付け断熱の原料は、プラスチック発泡体らしいです。
・・・文系の私にはよくわかりません。

ソフランの性能

ソフランも色々な種類がありますが、 ソフラン-R ウイズフォーム が戸建て住宅用となります。

ソフランウイズフォーム_0201+

ここで衝撃の内容ですが、断熱材自体の熱伝導率は0.038のグラスウールが僅差で勝っています。
しかしながら、やはり吹き付けのため気密性が高いので総合的には性能が上だということになります。

吹き付け断熱のデメリット

吹き付けメリットは十分に説明しましたが、デメリットについて書きたいと思います。
まずは、もちろん価格です。
¥465,000とかなりのオプション料金となります。

もうひとつ、これはとても重要な事なのですが、いずれ解体することを考えてみましょう。
今の時代、産業廃棄物はすべて分類する必要があります。
吹き付け断熱の場合、木に接着されている状態なので、解体にとても手間がかかります。
イコールですが、解体費がかなり高くなります。
これは、私の会社がお世話になっている産廃業者さんとお茶をしている時に聞いた話です。

「俺は、職業柄壊して処分するとどうなるかを考えちゃうよ。」

とのことです。
正直、かなり衝撃的な話で、子どもたちがいずれ困ることにならないだろうかと心配になりました。

今後はさらに環境問題の取り組みは強化されていくと思います。
最後の最後にどうなるか、をよく考えましょう。

また、経年劣化については双方引き分けと私は考えています。
ソフランは比較的新しい技術なので、取り壊しの時点でどうなっているか、最終的な判断が出来ていません。
一方、グラスウールも技術が上がり、昔のように下にずり落ちて・・・などは、正しく施工すれば考えられない時代となりました。

断熱も含めて快適な環境を計画しよう

こと埼玉は、冬の寒さより夏の暑さが厳しい地域です。
一般的なエアコンは、暖房より冷房の方が目安の畳数が多くなっています。
ほんの若干ですが・・・

つまり、暖める力よりも冷やす力の方が強いということになります。
冬温かく夏熱い埼玉では、断熱性能にお金をかけるより、エアコンのグレードをあげたほうが快適と私は考えました。

また、あわせて勾配天井も熱効率を考え削減しました。
快適な環境とは、断熱材だけで作れるものではありません。
わが家の場合は、シーリングファンで風を回し、エアコンはそれなりのグレードを入れ、冬はガスファンヒーターを使うなど、総合的な計画で快適な環境を構築するのだと考えています。

まとめ

秩父を除き寒冷地ではない埼玉県は、グラスウールで十分!だと私は思います。
もちろん予算に余裕があれば、吹き付け断熱がベストですが、何を得て何を捨てるか厳しい選択を迫られている場合は、それほど積極的に採用するメリットもないのかもしれません。

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