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30年後のトータルコストから県民共済住宅の外壁を考える

メンテも考慮した外壁のトータルコストを考える

家は、建てた後が重要です。
建てる前の私が言うのも、説得力がありませんが・・・(陳謝)

さて、建てた後、一番メンテナンスコストがかかるのが外壁です。
今回は、30年のメンテを含めたトータルコストの側面から、外壁を考えてみたいと思います。

どんな外壁が選択できる?

県民共済住宅の外壁は、標準でサイディングかALC、オプションでタイル2種類とサイディングから選ぶことが出来ます。

外壁標準
・サイディング(ニチハ、ケイミュー、東レACE、旭トステムから選択)
・ALC(パワーボード)

オプション※2018年現在
・タイル(セラヴィオS)㎡あたり、@7100
・タイル(ベルニューズ)㎡あたり、@9400
・サイディング(AT WALL)㎡あたり、@1800

大まかには、このようになっています。
標準のサイディングは、各メーカーすべてのボードから選べるわけではなく、県民共済住宅指定の商品となります。
オプションで、サイディングの色違い㎡@500とあるので、色まで決まっています。
この標準サイディングは、よく変更になりますので、展示品をよく見て、今はどのボードが選べるかを必ず自分で確認しましょう。

外壁のメンテコスト

さて、今回はこの中から、最も費用対効果が良い外壁は何か を検証してみたいと思います。
導入時のイニシャルコストも考慮しながら、メンテナンスコストも視野に入れ、30年トータルでどの選択が一番リーズナブルかを考えてみましょう。

サイディング

多彩な柄と種類があり、一番選択肢の多いのがサイディングです。
各社細かい違いはありますが、詳細は割愛します。
各社のホームページにかなり詳しく書いてありますので、ご覧ください。

基本的には、シーリングレス工法を採用していて、なるべくシーリング部分を少なくしています。
少し前のサイディングは、ボード縦一列ごとにシーリングを入れていましたが、現在は窓枠や四隅、軒天あたりがシーリング納めとなっていて、その他の継ぎ目でシーリングは使用しません。
そう考えると、シーリングのメンテナンス代や打ち替え代は、ひと昔前より、かなり少なくできます。

各社共に、それぞれオリジナルの高耐久シーリング材を出しています。
高耐久シーリングになると、商品にもよりますが、15~20年はシーリングの打ち替えが必要ありません。
ただし、ここがポイントになりますが、基本的にノーメンテで良いわけではありません。
経年劣化は発生していますので、補修は必要です。
どのような補修になるかは、その時の状況により千差万別です。
おおよそ5~10年に1度、20年まで最低2回は補修が必要です。
メーカーのホームページには、参考価格として10万程度となっていますが、足場などが必要になると、30万は必要になることが予想されます。

20年後には外壁の塗り直しを含めた、シーリングの打ち替えをする必要があります。
この外壁の塗り直し、再塗装ですが、どのサイディングを選択するかによって、大きな違いがあります。

 

まず、サイディングの仕組みを見てみましょう。

このような形で、サイディングのボード本体に、塗装がされ、更にコーティングがされています。

最近では、意匠性サイディングという、色合いや風合いが豊かなボードが出ています。
例を挙げると、レンガ調やウッド調などのサイディングです。

このサイディングの場合は、コーティングが剥がれてきた時点で、再コーティングをする必要があります。
塗装まで剥がれると(薄くなってきた場合も含む)、同じ色の再塗装は出来ません。
塗装まの塗り替えが必要な場合、ベタ塗りの白黒など、1色塗りが基本となります。
その為、意匠性サイディングを選ぶ場合は、環境にもよりますが、なるべく早めにコーティングの再塗装をした方が、外観の色合いを長く保てます。

逆に、白黒の単色系のサイディングを選択肢した場合は、20年以上経った後も、まだ余裕があります。
もちろん塗装は早めにした方が良いですが、意匠系サイディング程焦る必要はありません。
色の塗装までするかわりに、もう数年持たせたい・・・と考え、再塗装をする場合は、導入当初の色合いになるとは思わないようにしましょう。
基本的には、1色のベタ塗りです。
1色とは言っても、微妙に別の色合いが各所に配合されてて、1色ではないケースもあります。
その色合いは、塗装での再現は難しいです。

デメリットばかり書きましたが、非公式ではありますが、メーカーの高耐久シーリング材は25年を期待値としているようです。
15年保証ではありますが、25年はだいじょうぶだろう との見通しです。
各メーカーのホームページの実験結果などを見ると、25年相当の実験でも劣化しませんよ、と結果を載せています。
適切なメンテナンス(シーリング)をすることで、25年はシーリングの打ち替えと外壁の塗り替えが必要ないことになります。

その他メリットとしては、別の話になりますが、意匠性の名前が付くだけあり、多彩なデザインから選ぶことが出来ます。
外見にこだわりたい場合は、サイディング一択ですね、

※高耐久シーリングは、オプションかもしれません、(未確認です)

AT WALL

AT WALLはサイディングの中でも、㎡あたり@1800とオプション料金がかかります。
このボードは少し小さめで施工に手間がかかることと、ボードそのものが標準に比べ少し高価です。

何といっても、塗膜が30年保証が特徴です。
基本的に、30年間は外壁塗装をする必要はないということです。
この30年保証も、2018年11月から通常の20年?25年?を延長させるとのことで、商品自体が変わるわけではありません。

30年保証と大変魅力的な商品ではありますが、シーリングのメンテナンス時期とのズレが気になります。
オプションではありますが、サイディングの1種です。
標準のサイディングと同じく、四隅や窓枠、軒天などはシーリング納めとなります。
AT WALLのシーリングは基本的に高耐久を使用するというのが、公式アナウンスです。
(県民共済住宅ではわかりません。未確認です。)

仮に15年後に、シーリングすべての打ち替え工事が必要になった場合、足場を組む必要もありますので、およそ50万~80程度の費用が発生します。
そして更に15年後の30年後には、外壁塗装が必要となります。
このシミュレーションは、最もシーリングが持たなかった場合なので、私個人の実質期待値としては、25年はノーメンテで問題ないと思っています。
いずれにせよですが、30年後にシーリングは一度打ち替えをしているから問題ないけど、外壁塗装は必要と言う状況が考えられます。

シーリングですが、かなり職人の腕が要求される作業らしいです。
10年後の補修作業が、どれほど必要かは、最初の工事をした職人の腕で、大きく変わるようです。
このシーリングの出来栄えは、素人では全く判別できないので、判断はあきらめましょう。

カンシキ君というオプションで、シーリングを一切使わないオプションもありますが、県民共済住宅での対応は不明です。
気になる方は、担当の設計士さんに聞いてみてください。
我が家は、高額になりそうなので、聞かずに見送ります。

タイル

タイルは、セラヴィオSとベルニューズから選ぶことが出来ます。
個人的には、ベルニューズがすべての外壁の中で最も安心と考えています。
まず、引っかけ用のボードがあり、そこにレンガ調のタイルを引っかけます。
この方法は、最も劣化に強いです。

イニシャルコストは㎡当たり@9400と高額で、おおよそにはなりますが35坪の建坪で200万程度の費用が発生します。
200万は大きな金額ですが、外壁がノーメンテで良いと考えると、意外とお得かもしれません。
外壁に限らず、建てた後のコストを最大限に抑えたい場合は、ベルニューズを外壁とするのが最も効率が良いかもしれません。

一方で、サイディングやALCの塗り替えとシーリング打ち替えが、35坪で約130万程度です。
簡易計算にはなりますが、こうした塗り替え打ち替えが、1.5回出来る計算となります。
この見積を、高いと考えるか、安いと考えるかです。

一方セラヴィオSは、㎡当たり@7100です。
ベルニューズも同様ですが、タイルそのものは劣化しない素材です。
しかし、セラヴィオSは接着剤で張り付けるタイプの外壁です。
この辺りがベルニューズとの大きな違いとなります。

その為、経年劣化=接着剤 となります。
この接着剤の補修工事が必要となりますので、30年ノーメンテとはいきません。
イニシャルコストは、35坪で約140万です。
個人的にはですが、セラヴィオSを選ぶのであれば、もう50万程度プラスでも、ベルニューズが安心だと思います。

別の話になりますが、セラヴィオSは見た目が某工務店のようになります。
憧れている場合は、おススメです。

ALC(パワーボード)

パワーボードは、先ほどのサイディングの図でいうと、まずボードのみを取り付け、後で塗料を吹きかけます。
この吹きかけは、シーリング打ちの後の作業となるので、シーリングそのものも保護されます。
ここがALCの最も特徴的で、重要な部分です。

県民共済住宅で採用しているALC用の塗料、イベリアンは耐久が20年~25年となっています。
パワーボードは、この塗料により耐久年数が変わります。
これは、再塗装時も同じです。
ちなみに、パワーボードそのものの寿命は50年以上を想定しています。

20年後の再塗装時に、シーリングの打ち替えも塗り替えと同様に工事しますので、費用は大きいですが1回ですべてが済みます。
最も良い点としては、塗装にほぼ新築時と同じような外壁に戻ることです。
この部分が逆にデメリットにもなりますが、塗装なのでボードにベタ塗りです。
同じようなボードと色合いの家が多く、意匠性が高いとは言えない外壁となります。

とよクマ
一言でいうと、まさに質実剛健 です。

また、サイディングのように、塗り替え時期を個人判断で伸ばしたりなどはできません。
ALCそのものの素材は、とても水を吸込みやすい性質です。
塗装が剥げてくると、外壁が水を吸い込んでしまいます。
その為、症状(チョーキング現象)が出次第、至急再塗装をする必要があります。
再塗装の値段は、サイディングと大きく違いはありません。
塗料の選択により、価格は変動します。

県民共済住宅では光触媒コーティングをオプションで選択できます。
一見、外壁の塗装が長持ちしそうな名前ですが、関係ありません。
ALCの場合は、日があたらない北側などは、汚れが目立ちやすいです。
この汚れを分解してくれるのが、光触媒コーティングです。
北側が道側の目立つところにある・・・なんて場合は、入れたほうが良いと思います。

また、ボード自体もサイディングに比べると厚みがあり、約2倍ほどあります。
その為、公式では防音性や防火性もあると言われています。
建てたお宅を拝見すると、サイディングに比べ厚みがあるのは、遠くからもわかります。
かなり高級感があります。

県民共済住宅では標準から選択できますが、他メーカーではほとんどオプションです。
他メーカーで建てた知人などを招待する場合は、少し自慢できるかもしれません(笑)

デメリットとしては、ボードの柄が数種類の中からしか選べません。
そのボードに単色のベタ塗りなので、あまり個性を出ない外壁となります。
(2色塗分けは可能)
私の主観にはなりますが、工業的、機械的で、公共施設やビルに使用されているイメージがあります。
見た目を重視する場合は、どうしてもサイディングには勝てません。

外壁のコストまとめ

このように、色々と外壁のメンテナンスを含めたトータルコストを考えてみましたが、総合的にはサイディングもALCも大きく費用は大きく変わりません。
自分の好きなものを選択してよいのではないでしょうか。

ただし、意匠性サイディングの場合は別です。
コーティングの内側の塗料が剥げる前に、再コーティングが必要です。
この場合は、30年で2回必要になることも考えられるため、少し高いことが危惧されます。

一般的な単色系のサイディングの場合とALCは、コスト的にはそれほど大きくは変わりません。
それぞれ、どのグレードの塗料を選ぶかによって塗り替えと打ち替えコストが変わります。

職人の腕に関しては、サイディングの場合はシーリング打ち、ALCの場合は塗装が左右されます。
こればかりは、当たりはずれなので、余り考えないようにしましょう。

こうして比較すると、最後には何が自分と相性が良いか、見えてくると思います。
我が家は、20年~25年全くノーメンテで、塗り替え後も新築時と同様になるALCを選択する流れです。
子供の年齢を考慮すると、大学卒業まで・・・間をとって23年もってくれるとうれしいです。
20年後ですから、大学無償化も期待しながら、筆をおきたいと思います。

ナツ
ライフスタイルの変化も重要だよ!子供が全員就職した後が理想だね!

最後になりますが、イニシャルコストだけではなく、30年後のトータルコストや外壁の見た目が再塗装によりどうなるかも含め、多角的な側面から外壁を選択しましょう。
どの外壁材も、一長一短で、これがおススメ・・・と言うものはありません。

ただ、県民共済住宅の外壁は、どの外壁もかなり良い商品(グレードは高め)を使っていますので、どれを選んでも圧倒的な失敗などはありません。
気軽に好きなものをチョイスできる、安心感があります。